ディープサウス紀行(ミシシッピー横断編) |
セルマから西に向けて、下道(国道)を暫く進みます。ここも相変わらず綿花畑。途中から大きな池が増え始め、「もしかして・・・」と思っていると、やっぱり「ナマズの養殖池」!綿花畑として利用していた土地がやせ細ると、それをナマズ養殖池に転用することが多いそうで、今では一大産業に育っているそう。
ナマズのお食事風景(!)なんか見れないかしら・・・と期待しましたが、どこに立ち寄ってよいものか分からず、そのまま通過してしまいました。後日調べてみると、ベルゾーニという街が「ナマズ首都」を自称し、博物館があったり、池の見学が出来たらしい。。。
旅程上、ニューオリンズにも近づいたのですが、呑気なおのぼりさんが行くには時期尚早、と見送り。そして、ミシシッピ川を見る!という目標だけは果たすべく、ミシシッピ川沿いの綿花積出拠点として栄えたナッチェス(Natchez)という街を目的地にしました。
■ナッチェスお屋敷巡り
綿花積み出しの拠点として、それから、ミシシッピ流域のプランテーション・オーナー(=プランター)の住む街として栄えたナッチェス。
そんなお金持ちのお家、所有していたプランテーションは別の場所にあるので、お屋敷の敷地自体はそれほど広大ではありませんが(サウスカロライナは広かったです)、でもお屋敷は十分すぎるほどに広いです。
□Longwood(ロングウッド)
珍しい八角形の形をしたお屋敷です。なかなかユニーク、ぱっと見、なんとなくオリエンタルな雰囲気も無いでもない。
2階以上は、おもしろいことに吹き抜けで、まだ木材を組んだのがそのまま露出しています。これは今後も、完成させることなく、このままの状況で保存・展示していくそうで。
□Melrose(メルローズ)
国定の歴史公園(National Historic Park)として管理・保存されているこのお屋敷。自分がいかに豊か、を誇示することを第一に作られた客間。奴隷の使用人を呼ぶための、部屋毎(家族のメンバー毎)の呼び鈴。食事中にハエをテーブルから追い払うための、手動(もちろん奴隷さんの手による)扇風機等々。
これらを、ナショナルパークのレンジャーさんが、この家の家族の歴史を含め、熱を込めて説明してくれます。とても熱く語ってくれる、家族の悲劇の物語、じーんときちゃいます。
■ミシシッピ川
そうしてミシシッピ州を横断したこの日の旅程、最後はミシシッピ川を渡り、対岸のルイジアナへ上陸。
■ビバナマズ「Magnolia Grill」
ナマズ池ばかり見てたせいか、ナッチェスに到着するころには、やっぱりナマズ食べておきたいよね、ということに。
本当は(この翌日に訪問する)お屋敷レストランに行く予定だったのが、見事に休業。。。観光案内所に「空いているお店はどこ?!」と助けを求めて教えてもらったのが、ミシシッピ川に沈む夕陽を眺めながら食事の出来るという「Magnolia Grill」。
近くにはすごーい小さなカジノが係留されていて、うわーしょぼーい、と思ったのもつかの間、ものすごい沢山の人が押し寄せているのにビックリしました(→対岸のルイジアナ側から見たカジノ船)。
あっという間に陽が沈み、別に川沿いでなくても良かったも、と思った頃に出できたのが、グリルしたナマズのサラダに、ナマズのチーズ乗せグリル。
ナマズの原型やテクスチャーが全く分からない形で出てきましたが(なので写真も分かりづらいのですが)、脂が乗ってホロホロとした白身はやはりおいしいです。
マックがフィレオフィッシュにナマズを使うことを検討中、という話を最近聞きましたが、別に悪くないんじゃない、というのが本音です。ナマズなら繁殖力強そうだし、タラみたいに資源枯渇、にはしないでしょうから。
Magnolia Grill
49 Silver Street
Natchez, MS 39120
(601) 446-7670