敵か同志か |
このお二人、民主党に共和党と所属政党は違っても、現政府の外交ミッション(米=露)を一緒に行うなどしてお友達なんですって。しかも討論中、相手の意見に同意すること多数、とても建設的な意見交換でした。
日本でしたらどうでしょう。自民と民主の政治家が、面と向かって一般人を前に(全否定でない)政策論議ってできるのかしら。
(おまけ)地元セレブなエドワーズ元議員。若くて頭よくてフォトジェニック、こういうフィギュアをアメリカでは政治家に対して求めるのね、と認識。2008年の出馬を否定しなかった、と今週ニュースになってたし、どうなんでしょう(↓肖像権大丈夫かしら、、、)。
エドワーズ元議員は米国の税制・福祉政策を中心に、制度的弊害の問題点を指摘するとともに、機会の平等を強調。特に強調していたのは、「働くことの価値(Working Value)をちゃんと見直そう」ということ(同じ所得税でもキャピタルゲインへの税率が勤労所得への税率よりも低いのはおかしいと指摘(確かそんな議論だったはず?!)。それに対してケンプ元長官は、だって投資家はリスク取ってるもん、と反論)。
福祉政策については、基本的に両者同じような見解。より柔軟な制度運用で、Working Poorと呼ばれる、働けど賃金水準が低すぎて貧しい生活を送らざるを得ないアメリカ人の機会を拡大せよ、ということで一致。民主党といえどもあまり大きな政府を強調する時代でもないんだなぁ(当たり前か)と認識。
最後、会場からの質問で、「前世代よりも生活水準が良くなることを期待して働いてきたアメリカ社会の共通認識が崩れていくなか、人々の意識をどう変えていくことが必要と考えるか」というのが。日本も全く同じ問題を抱えてますもの、他人事ではありません。
これに対してエドワーズ元議員は、より良い生活を求めていく希望は否定すべきではない、としつつ、現状を正しく知らしめること、それからSavings(貯蓄)を積極的に推奨すること、この2つが大事だと言っていました。
危機意識を喚起して(→必要な対応策を各自進めていく)、実際の困難に備えてちゃんと準備しておくこと(←カトリーナでも持たざる人の被害が甚大でしたから)、現実的にはまずこういうことなんでしょうか、やはり。